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収入印紙と司法書士

 最近では、司法書士が巨額の脱税したなどという報道を目にすることがありますが、これは多重債務関連の仕事を多く手がけている場合に限ったことではないでしょうか。過払い金返還請求で得た金銭の数十パーセント以上を依頼者に報酬として要求し、年間数億円といった利益を上げたのにその所得を隠し、所得税を免れたなどという例もありました。

 元来、司法書士が昔から専門としてきた登記の申請代理の仕事はそれほどの利益を上げられる性質のものではありません。しかし、こういうふうに言えば、どこかから聞こえてきそうです。「いえいえ、そんなことはないでしょう。だって、以前自宅を購入したとき司法書士に何十万円も支払いましたよ。本当は司法書士ってとても儲かるんでしょう。」という声が。

 登記費用として司法書士が受け取る金額の相当の部分は、実は、申請の際、法務局を経由して国に納める登録免許税という税金なのです。登記費用の総額が30万円でそのうち登録免許税が25万円以上などということも少なくありません。

 登録免許税は俗に印紙代といわれますが、実際、収入印紙で納付しています。台紙にペタペタと何枚か貼ったものを法務局に提出するのです。収入印紙の最高額は10万円ですが、場合によってはこの10万円印紙を何枚もぺたぺた貼っています。確か、グリーンスタンプというものが昔ありましたが、あの要領です。

 今日も10件の相続登記で100万円以上の収入印紙を貼った紙を提出しました。これが全部、報酬だといいのになと思わないわけではありません。

 昔ながらの仕事では、司法書士は儲かりません。でも、私は司法書士が好きです。

 

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